糖尿病・内分泌科(糖尿病外来)
糖尿病は、院長の専門分野でもあります。ご心配な方は、一度お気軽にご相談下さい。
迅速検査機器を導入しています
当院では、アークレイ社のグリコヘモグロビン分析装置(The Lab 001)を導入し、糖尿病治療の指標となるHbA1cを、院内で検査可能です。
負担の少ない指先からの採血で、約90秒で検査結果がわかります。
ご家庭で使用する自己血糖測定器は、簡単な操作で測定可能なアークレイ社のグルコカード プライム(GlucoCard PRIME)、穿刺器具はナチュラレットplusを採用しています。
糖尿病の3大合併症の一つ「神経障害」を早期発見できる機械を導入しています
足がしびれる、チクチクする…これらの症状は糖尿病からきている神経障害かもしれません。
糖尿病の3大合併症の一つ、神経障害は、初期段階から進行し、糖尿病患者の4割が発症します。ただ、末端の神経から発症すると、全く自覚症状がないうちに進行してしまうことがあります。
当院では、糖尿病性末梢神経障害(DNP)を検査できる機械を導入しています。
この検査は、痛みもなく、数分で検査できますので、お気軽にご相談ください。
糖尿病の患者さんが急増しています。
最近の調査では、日本人の40歳以上の3人に1人は糖尿病または糖尿病予備群であることが明らかになりました(厚生労働省「平成19年国民健康・栄養調査」より)。
糖尿病って、実は身近でありふれている病気なのです。
糖尿病は、自覚症状が乏しい病気とよくいわれます。そのため、自分が糖尿病にかかっていることに気づかず長年経過してしまう方が多いです。
また、健診等で血糖高めを指摘されたり、HbA1C(ヘモグロビン・エーワンシー)が高いよ、といわれたけど、症状ないし、(いま仕事が忙しいし、)急がんでもいいかー、とそのままにしてしまっている方も非常に多いです。しかし糖尿病を放置すると全身にさまざまな『合併症』をおこしていまいます。
逆に、糖尿病を早期に発見し、日々の血糖値を上手にコントロールできれば、『合併症』の発症・進展を予防することができます。
下記のような場合には、糖尿病の疑いがあります。
- 健診の血液検査などで血糖値やHbA1cが高いと言われた
- 他の病気で検尿をしたら、尿糖が出ていると言われた
このような場合は、自覚症状(口渇、多飲、多尿等)がなくても一度ご相談いただきたいです。
実際に、糖尿病と診断されたら…
「糖尿病」とはじめて担当医にいわれると、多くの方は、「糖尿病ってどんな病気だろう?」、「病院・診療所にかかるとどんな治療をするのだろう?」、「将来失明しないだろうか?」等、つぎつぎと不安が頭をよぎるのではないでしょうか?
動揺したり、自分の病気に向き合えず病院への定期的な通院を中断してしまう方も多いです。
確かに、糖尿病は上記のような合併症を来たす怖い病気ですが、日々の血糖を上手にコントロールできれば、合併症の発症・進展を予防することができます。上手なコントロールのためには、単に血糖を正常化させるだけでなく、いつも、患者さん自身が下記の3つについて意識して治療を続けていくことが大事です。
1.「糖尿病」の知識を深める
ご自分の病気について正しい知識をもっていただくことが大事です。どんな病気なのか分かってくると、今まで抱いていた余計な不安が取り除かれますし、日々の注意するポイントもだんだん分かってきて、ご自身の糖尿病治療に対するモチベーションがあがってきます。
2. 糖尿病の合併症について把握する
自覚症状は乏しいのにもかかわらず高度に合併症が進展した状態になって始めて糖尿病と診断される場合もあります。ご自身の現在の3大合併症(網膜症・腎症・神経障害)や動脈硬化症の有無について正確に把握しましょう。合併症の種類や程度によっては、食事や運動・薬物療法に特別な考慮が必要になる場合があります。
※網膜症のチェックについては、院内で評価できないため、近くの眼科の先生に依頼し、眼底の評価をしていただきます。
3. 血糖コントロールを是正させる
食事療法、運動療法、薬物療法の治療の3本柱で血糖をコントロールさせていきます。血糖の下げすぎに気をつけながら、外来で過去1-2ヶ月くらいの血糖コントロールの指標であるHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の推移をチェックしていきます。
糖尿病外来の基本的な流れ
まつき内科クリニックでの基本的な糖尿病患者さんの受診の流れです。
受付 | 受付にて診察券・保険証を提示ください。 |
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問診 | 初めての患者さんに、これまでの経過や、日常生活の状況(食事・運動・仕事・ご家族のことなど)を伺います。これは、今後治療を続けるうえでの基礎資料になります。 |
診察 | 糖尿病を専門としている経験豊富な医師が診察いたします。 |
採血・検尿 | 体重・血圧等測定。血液検査・尿検査で、血糖値・ヘモグロビンA1c・尿糖の数値を確認します。検査後10分程度でご説明いたします。 |
お薬の処方 | お薬が必要な場合には院外処方いたします。 |
治療の原則
食事・運動療法
食事療法の基本的な考え方は、カロリー(エネルギー)を必要以上にとらないようにすることです。必要量以上のカロリー摂取は血糖コントロール悪化や体重増加を来たしやすくなります。
また、運動も血糖コントロールの基本的な治療で、血糖を下げる以外にも、血圧を下げる、体重を減らす、高脂血症を予防する、等の効果があります。
そうはいっても、食習慣を大きく変えたり、運動を始めたりするのは大変だし、せっかく、はじめた食事や運動の習慣を長く続けていくのは、相当忍耐が要りそうです。
スタッフ一同、みなさんが長くコントロールにとりくめるようにサポートしていきます。
薬物治療
1型糖尿病では、治療にインスリン注射が不可欠です。
2型糖尿病では、食事療法と運動療法で血糖コントロールを開始するケースが多いですが、それでも十分よいコントロールが得られない場合、補助的に経口血糖降下薬(飲み薬)による治療を行ないます。
飲み薬には、様々な種類があります。2型糖尿病患者さんの膵臓からのインスリンの出具合や、効き具合は人それぞれなので、その人に見合ったお薬の選択が重要になります。
飲み薬を飲んでもまだ、十分なコントロールが得られない場合や、効かなくなった場合、インスリン注射による治療が必要になります。インスリン注射にもいろいろと種類があり、患者さんにより必要な単位数が異なります。
当院では、最近、発売された新しい作用機序のインクレチン製剤も処方可能です。新薬が発売された場合も、効果・副作用をきちんと確認しつつ、きちんと取り入れられるよう常に最新の研究動向もチェックしていきます。
なお、どんな種類の薬があるのか、最近出た新しい機序のお薬について等、知りたい方は今後、ホームページ内のブログでも紹介していく予定ですので是非ご覧下さい。
住所
名古屋市昭和区東畑町2-35(地図)
(地下鉄「御器所」駅 7番出口徒歩1分)
電話
052-753-5678
FAX
052-753-5757
診療時間(月〜土)
午前 9:00 - 12:00
午後 16:00 - 19:00(水・土休診)